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愛知県警の捜査資料が外部に流出した情報漏洩(ろうえい)事件で、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された元巡査部長の会社員木村有志容疑者(51)から捜査情報の提供を受けたとされる風俗業者が、調べに対して「木村容疑者に数十万円の謝礼を支払った」と供述していることが9日、わかった。木村容疑者は、消費者金融で約1000万円に及ぶ借金を抱えて退職していたことも判明。県警は金に困った木村容疑者が、捜査情報の見返りに風俗店などから金銭などを受け取っていたとみて調べている。 調べでは、県警組織犯罪対策課の巡査長栗本敏和容疑者(31)は06年9月初旬、数日後に迫った名古屋市内のフィリピンパブへの捜査日時など捜査員の配置を詳細に記した「事件着手捜索差し押さえ体制計画表」と題した書面を木村容疑者に手渡し、職務上知り得た秘密を漏らしたとされる。 木村容疑者は、入手した配置表を風俗業者に渡したといい、その見返りに、風俗業者は木村容疑者に数十万円の現金を支払ったという。県警は、この現金の一部が栗本容疑者に渡った可能性が高いとみて、贈収賄容疑を視野に慎重に調べている。また、情報のパイプ役となっていたこの風俗業者に対し、フィリピンパブ側がさらに高額の謝礼を支払っていた可能性もあるとみて裏付けを進めている。 一方、木村容疑者がこうした「情報提供」に手を染めたのは、多額の借金が原因だったとの見方が強まっている。関係者によると、木村容疑者は愛知県警に入庁まもない20代のころから高級腕時計を身につけ、高級車を乗り回すなど、派手な生活を送っていたという。 当時、木村容疑者の両親が名古屋市中村区内で酒店を営んでおり、その売り上げの一部を自分の小遣いに充てていたという。しかし、その酒店が経営難で傾き始めると次第に遊興費に困るようになったという。 中村署に勤務していた98年ごろには、ブランド品の貴金属などを副業で販売したことが発覚。一宮署に異動を命じられ、ギャンブルで多額の借金があったこともわかって退職した。 県警は、退職金を充当しても数百万円の借金が残った木村容疑者が、中村署の警備課に在籍していた98年に部下だった栗本容疑者を通じて入手した捜査情報を風俗店に売るなどして、収入を得ていたとみて調べている。 実家の近所の人の話では、両親は経営難で10年ほど前に酒店をたたんだという。近くに住む女性は「(木村容疑者は)小さい頃はハキハキ話すいい子だった。警察官になったと聞いていたが、まさかこんなことをしていたなんて」と驚きを隠せないでいた。 (朝日新聞) |
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